旅行や出張、帰省などでやむを得ず家を空ける場合、うさぎを飼っていると、誰かに預かってもらわなければいけません。
その選択肢の1つとなる「ペットホテル」はどのようなシステムになっているのでしょうか。
「ペットホテルってどんなところ?」「ペットホテルに預けるとうさぎにとってストレスになるんじゃないの?」このような疑問を解決できる内容をお伝えします!
目次
ペットホテルってどんなところ?
ペットホテルは、犬猫やうさぎなどのペットを数時間〜数日まで預かってくれるサービスを提供しています。
動物病院やサロンがペットホテルを併設している場合もあります。
最近ではペットホテルが完備されている空港もあり、利用することで出発のギリギリまでペットのそばに居られるというメリットがあります。
ペットホテルでのストレス
ペットホテルの利用は、やはりうさぎにとってストレスになりやすいものです。
なるべく短い期間にしてあげる
やむを得ない場合でもなるべく短い期間の利用になるようにし、うさぎの負担が少なくなるようにしてあげましょう。
突然の慣れない環境で、そこに飼い主もいないとなると、預かり中は食欲がなくなってしまう子もいます。
うさぎはストレスに弱くない!?
しかし、あまりストレスに対して神経質になる必要もありません。
「うさぎはストレスに弱い動物だ」とよく聞きますが、それには少し誤解があります。
犬や猫にくらべて特別うさぎがストレスに弱いということはありません。
飼い主のできる範囲でストレスの要因を減らしていけばいいのです。
宿泊料金はどのくらいかかるの?
東京都内のペットホテルの宿泊料金を下記にまとめてみました。
ペットホテル名 | 1泊料金 | 備考 |
---|---|---|
うさぎ専用ホテル Rabbit Island | 2,700円~ | 緊急時に備えて動物病院を完備 |
プレミアムペットクラブ | 1,500円~ | お預かり・お迎え時に、店頭で健康チェック |
空とぶうさぎ本店 | 1,500円~ | 会員予約制 |
Ra.a.g.f(ラフ) | 1,500円~ | 病院は当店かかりつけの病院にお連れします |
うさぎペットホテル【うさぎさん】 | 2,160円~ | 床材はALL牧草、ケージ全面に牧草 |
うさぎショップ Love Rabbit | 2,500円~ | 完全予約制 |
2018年9月20日現在
ペットホテルによって違いはありますが、安いところだと「1,500円~」というところが多い印象です。
ペットのエサはどうすればいいの?
ペットホテルによってサービス内容は異なりますが、普段食べているペレットや牧草を宿泊日数分持ってくるようお願いしているところが多いです。
※持参がない場合は、ペットホテルで取り扱っているフードを与えてくれます。
慣れない環境のストレスで食事もままならないうさぎも多いため、せめて普段与えているフードを持っていくことをおすすめします。
ペットホテルを選ぶ際の4つのポイント
ペットホテルのシステムや特徴はそれぞれ異なり、いくつか比較をしてみて安心して預けられる場所を見つける必要があります。
ペットホテルの選び方には4つのポイントがあります。
1.うさぎに特化したペットホテル
ペットホテルには動物病院やペットショップが併設しているものもあり、犬や猫などうさぎ以外の動物を多く受け入れているところが多くなっています。
他種の動物が多くいると鳴き声などの騒音がうさぎにとってストレスになりやすくなります。
最近ではうさぎや小動物限定のペットホテルも増えて来ました。
また、うさぎに特化したペットホテルはスタッフも専門性が高いので安心できます。
2.お泊まり中の様子を教えてくれる
うさぎと離れている間、
「落ち込んでいるんじゃないかな?」
と心配になることがあります。
ペットホテルによっては、毎日写真やレポートで様子を伝えてくれるサービスを提供している所もあります。
「今日はこんな様子でした」「ごはんもしっかり食べました」など、ペットホテルでどのように過ごしているのかを詳しく知ることができるので、離れていても安心です。
3.ケージから出て自由に遊ぶ時間を設けてくれる
ペットホテルによっては、預かっている間、うさぎはずっとケージに入れられたままというところもあります。
ケージの大きさはペットホテルによってさまざまで、より料金を払えば大きいケージや個室を利用できるところもあります。
しかし、それでもずっと閉鎖的な空間にいるのではうさぎも息が詰まってしまいます。
ペットホテルによっては、一定の時間ケージの外に出してプレイルームの中で自由に遊ばせてくれるところがあります。
そうすれば体を動かすことで運動不足を解消し、のびのびと過ごすことができます。
4.獣医師がいる
ペットホテルに獣医師が常駐していたり往診を受け入れていると、預かり中に何かトラブルがあった場合、すぐに獣医師に診てもらうことができます。
そして、処置や経過の様子をメールや電話で教えてもらえると安心できます。
また、獣医師がいるペットホテルではオプションで健康診断を行ってくれるところもあります。
預かってもらうついでに「なにか異常や病気はないか」調べてもらえるのはうれしいポイントです。
ペットホテル以外の方法は?
長期間、家を空ける場合、ペットホテルを利用する以外には以下のような方法があります。
- 知人に預かってもらう
- ペットシッターを利用する
- うさぎだけをお留守番させる
知人に預かってもらう方法
うさぎの飼育に慣れた知人であれば安心して預けることができます。
しかし「命を預ける」という意味では責任を伴いトラブルの原因になる場合もあります。
ペットシッターに自宅に来てもらうという方法
この場合なら慣れた自宅で過ごすことができるため、うさぎにとってもストレスになりにくいというメリットがあります。
ペットシッターによっては、寂しがりやな子や介護が必要な子のために、泊まりでお世話をしてくれるサービスも提供しています。
うさぎだけをお留守番させる方法
こちらは、2日以内であれば可能でしょう。
しかしそれ以上の期間になりますと、室温の管理や食事、ケージの衛生面でも不安になります。
また、お留守番をしているペットの様子がわかるカメラが販売されているので、そちらを使う方法もあります。
ネットに接続したカメラにより、リアルタイムでペットの様子を確認することができます。
- 室温は20~28℃、湿度は40~60%にして暑い時や寒い時に避難できる場所を設けましょう。
- 牧草と水は新鮮なものをたっぷりと用意しておきましょう。
- エアコンの風は直接当たらないようにしましょう。
まとめ
旅行など長期間家を空ける場合、うさぎも飼い主と一緒にいた方が安心です。
しかし移動中の慣れない騒音や振動により、かえってうさぎに負担になる場合があります。
ペットホテルをうまく利用して、できる限りストレスにならない環境を作ってあげたいものです。
<この記事の参考文献>
岡野祐士『はじめてのうさぎの育て方』株式会社大泉書店、2014年。